病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをメモってまとめてる備忘録的なブログです。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

平成30年度診療報酬改定に向け、「第9回入院医療等の調査・評価分科会(中医協)」の資料で気になった点

今回は、中医協の「平成29年度 第9回 入院医療等の調査・評価分科会(2017年10月5日)」の資料で気になった点(中小の一般急性期病院でも知っておきたい点)、平成28年度診療報酬改定を受けての動向の一部をお伝えしてみようと思います。

「平成29年第9回入院医療等の調査・評価分科会」の資料で気になった点

 今回の分科会では、平成29年度入院医療等における実態調査の調査結果(速報)概要についても報告がありました。その資料から一部抜き出してきています。

まず、一般病棟(7対1)とその他の病棟の改定前後の届出状況になります。下図をご覧になったいただいたらわかりますように、「地域包括ケア病棟(病室)」の届け出が、12.2ポイントも上昇。大きく増加しているのが分かります。 

f:id:isomed:20171008145446j:plain

一般7対1のみでやっていくだけの体力(患者が)ない施設なのであれば、この先、しばらくの間を考えれば、地域包括ケアへ急ぎ転換するのも決して間違った選択ではないと思います。また、回復期リハビリテーション病棟の届け出がもう少し伸びるかとも思っていましたが、そこまではありませんでした。

 

次に、「重症度、医療・看護必要度該当患者割合」については、改定の前後で下図のような変化をしています。該当割合の山がより高い値にシフトしたような状態です。平均値も20.1から、29.7へと大幅に上昇しています。

f:id:isomed:20171008145549j:plain

必要度25%以上を満たすために、各施設でかなりの努力をしていることが大きいとは思いますが、今回の改定で、評価項目の変更があったことも大きく影響していると思います。

 

次に、今回の改定では、期間を絞って病棟郡単位での届け出が認められているのですが、その利用状況はというと、14施設にとどまりました。

f:id:isomed:20171008151917j:plain

この病棟郡単位での届け出は、正直、かなり難しい選択肢だと考えておりましたので、当然の結果であるように思います。これら14施設のうちの一部は、再度7対1を取得したいようですが、私としては、中途半端に頑張るよりも、難しいのであれば、さっさと地域包括ケア病床にしてしまえばよいと思うところもあります。

 

次に、「救急医療管理加算」ですが、加算1と2に分けられて、点数も大幅に違いますが、加算2の算定が増え、加算1が減っている状況にあるようです。

f:id:isomed:20171008152311j:plain

患者層が1年で大幅に変化するとは考えられませんので、これは、加算1の算定基準の評価の見直しが厳しくなっていることを表しているようにも思うところです。少し手綱を緩めていただかないと、救急医療の現場がもたないようにも思います。

また、夜間休日の救急搬送医学管理料の算定については、下図のように大きく伸びています。

f:id:isomed:20171008153025j:plain

金額が増したことで、適正に算定を行いたいと思うようになったから増えたのか、夜間休日に病院を利用する者が増えた(コンビニ受診問題)からなのか?いかがなものでしょう。

 

今後も、専門分科会の意見も加えながら、診療報酬改定に向けての協議が進められていくのですが、そろそろ動向を注視したい時期に突入ですね。中小規模一般急性期病院の皆さん、平成30年度診療報酬改定も一緒に楽しみながら取り組んでいきましょう。ご意見等は、コメントにていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 参考・引用:中央社会保険医療協議会診療報酬調査専門組織(入院医療等の調査・評価分科会)審議会資料 |厚生労働省