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病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをメモってまとめてる備忘録的なブログです。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

「SBARとは?」(医療安全・看護・病院)

医療安全

部内研修を行うためにSBARについて再確認したので、備忘録として残しておきます。
何かの参考になれば幸いです。

「SBARとは?」

f:id:isomed:20160110153604g:plain

SBARですが、何かの単語ではなくて、「SBAR is an acronym」つまり、頭字語(英語の語群を構成する各語の先頭の文字や音節を表す文字をつづり合わせて作った語)です。

S:Situation「状況」
B:Background「背景」
A:Assessment「評価」
R:Recommendation「提案」

 

SBARは、もともと軍により開発・利用され、それが航空業界、そして医療界へとひろまりました。
起こっている内容を、より分かりやすく相手に伝えるためのコミュニケーションスキルです。
相手になにかを伝えたい場合に、この順序に従って伝えることで、より分かりやすく伝えられるといわれています。
「TeamSTEPPS」
(Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient)
にて提示されているツールのひとつでもありま。
TeamSTEPPSに関しては、また別の機会にしましょう。長くなるので。

 

では、SBARの各要素を、順を追ってみていきましょう。

「SBARの前段階」
(I:アイと言われることもあります。IはIdentify。その場合はISBAR)

SBARの前段階として、まずは、自分がだれに何を伝えたいのか、どういった状況にあって、どんなことをしてもらいたいのかをまとめましょう。
そのために、カルテなど情報を準備しましょう。
そうしてから実際に連絡開始です。
まず自分がどこの誰なのかを名乗りましょう!いったい誰なのか、相手に識別させる部分です。
「〇〇病棟の〇〇です」
ちゃんと、自分がどこの誰かを名乗ってますか?実は当然なことですよね?

 

「S:Situation(状況)」

まず、状況の説明から入ります。
患者名、場所、連絡理由を簡潔に伝えます。
どこで何が起こっているのかを、まとまってわかりやすく、できれば10秒以内で伝えられるとよいでしょう。
「〇〇さんが、〇〇(場所)で、ショックを呈しています」
「〇〇にて要観察の〇〇さんのバイタルが、〇〇となっています」など

 

「B:Background(背景)」

その背景状況を伝えます。
今の状況を理解する助けとなる情報を伝えましょう。
患者さんの経過や既往など、今の状況を補足するような情報を伝えます。
「〇〇で入院されて。〇〇をしてました」
「〇〇なため、意思疎通困難です」など

 

「A:Assessment(評価)」

自分の評価(判断)を伝えます。
どう考えているのかをはっきり伝えましょう。
どういった点を問題と考えたのか、どうなっていると考えたのかを伝えます。
「私は○○という問題が生じていると思います」
「私には何が起こっているかわかりませんが、状態は悪くなっています」など
※診断ではありません。あくまで状況から導かれる判断です

 

「R:Recommendation(提案)」

して欲しいことの提案(要求)をはっきり伝えましょう。
「すぐに来てください」
「○○の準備をしておきましょうか?」
「○○に連絡しますか?」など

 

なにか起こった際には、人は焦ってしまってうまく相手に伝えられないことがままあります。
普段から、自分が誰に何を伝えたいのかをまず考え、SBARに従って伝える習慣としておくことが、助けとなるかもしれません。
コミュニケーションエラーに起因する医療事故は、全体の半分以上、いえ2/3を占めるとも言われています。
より的確なコミュニケーションがとれるように、このツールもぜひその一助としてください。