病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

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2016診療報酬改定「個別改定項目について(中央社会保険医療協議会 議事)【Ⅰ-1~Ⅰ-3】」中小規模一般急性期病院向けまとめ

2016年診療報酬改定

「個別改定項目について(中央社会保険医療協議会 総会(第327回)議事次第)」
から、今回の改定で気になる変更点のまとめになります。

7対1を取得している中小規模一般急性期病院向けです。
一部回復期リハビリテーション病院向けの内容もあります。

ここでは【Ⅰ-1~Ⅰ-3】領域の範囲をまとめています。

他に、

【Ⅰ-4~Ⅱ-4】領域:

2016診療報酬改定「個別改定項目について(中央社会保険医療協議会 議事)【Ⅰ-4~Ⅱ-4】」中小規模一般急性期病院向けまとめ - 病院看護医療情報Topics備忘録(Health and Medical Information)

【Ⅲ-1~Ⅳ-6】領域:

2016診療報酬改定「個別改定項目について(中央社会保険医療協議会 議事)【Ⅲ-1~Ⅳ-6】」中小規模一般急性期病院向けまとめ - 病院看護医療情報Topics備忘録(Health and Medical Information)

※特に気になる部分に「☆」マークを付けています。

※2016/02/07内容更新

【Ⅰ-1(医療機能の分化・強化/入院医療の評価)-①】
☆7 対 1 入院基本料等の施設基準の見直し

1.一般病棟用の重症度、医療・看護必要度について、急性期に密度の高い医療を必要とする状態が適切に評価されるよう、項目及び基準の見直しを行う。

項目が変更されます。また、M項目(手術等の医学的状況)の追加があります。
内容の見直しが必要となりそうです。該当患者の割合がどう変化するか、看護部と相談してシミュレートが必要でしょう。
手術後の日数を、どう必要度に反映させてシミュレートするか考えることが必要でしょう。

2.一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の項目の見直しに伴い、各入院料の施設基準に定められている該当患者割合要件について、見直しを行う。

1割5分以上から、2割5分程度にアップの見通しです。かなり厳しくなりますね。
ここで、7対1対象病院の絞り込みを行う気なのでしょう。

 

【Ⅰ-1(医療機能の分化・強化/入院医療の評価)-③】
・病棟群単位による届出

一般病棟入院基本料の届出において、7対1入院基本料から 10 対1入院基本料に変更する際に限り、保険医療機関が、平成 28 年4月1日から〇年間、7対1入院基本料病棟と 10 対1入院基本料病棟を病棟群単位で有することを可能とする。

何年間かはまだ決まっていませんが、7対1を取得する病棟とそうでない病棟が混在することを、しばらく認めるようです。
もし、必要要件を全体で満たすのが厳しくなるなら、一部の病棟に集めることを認めますよということですね。

 

【Ⅰ-1(医療機能の分化・強化/入院医療の評価)-④】
・在宅復帰率の要件見直し 

現行「7割5分以上」から、より厳しくなるようです。ひょっとすると9割もあり得るかもしれません。

 

【Ⅰ-1(医療機能の分化・強化/入院医療の評価)-⑥】
☆特定集中治療室等における重症度、医療・看護必要度の見直し

1.特定集中治療室用の「重症度、医療・看護必要度」の A 項目、B 項目及び基準について見直しを行うとともに、特定集中治療室管理料の施設基準の見直しを行う。

項目が変更されます。該当要件をより厳しくするようです。
現行「A項目の得点が3点以上かつB項目の得点が3点以上であること」からA項目の点数が上げられるようです。

2.ハイケアユニット用の「重症度、医療・看護必要度」の B 項目について、評価の簡素化を図るため、一般病棟用の評価と統一する。

現行「B項目の得点が7点以上」から「4点以上」になります。しかし、評価項目が大幅に減るのがどの程度影響するのか調べることが必要でしょう。

 

【Ⅰ-2(医療機能の分化・強化/医療従事者の負担軽減等の推進)-①】
☆医師事務作業補助体制の評価

1.医師事務作業補助体制加算1の評価を引き上げるとともに、医師が患者の診療中に行う文書作成の補助業務(診断書作成補助・診療録の代行入力)に限り、業務の場所を問わず「病棟又は外来」での勤務時間に含める。

評価点数が増えるようです。
クラークを入れている施設には嬉しいでしょう。
点数によっては、クラークの増員理由になるかもしれません。

2.20対1補助体制加算について、現行は 15対1補助体制加算と同様の施設基準を満たすこととされているが、25対1、30対1、40対1補助体制加算の施設基準と同様の基準に緩和する。

 20対1補助体制加算について、現行は 15対1補助体制加算と同様の施設基準を満たすこととされていました、25対1、30対1、40対1補助体制加算の施設基準と同様の基準に緩和されます。施設基準の点から、クラークの数を抑えているところは、これを契機に増やす可能性がありますね。

 

【Ⅰ-2(医療機能の分化・強化/医療従事者の負担軽減等の推進)-③】
☆夜間看護体制の充実に関する評価

1.7対1又は 10 対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護職員の手厚い夜間配置をしている場合及び看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合に、看護職員夜間配置加算の評価を充実する。 
1 看護職員夜間12対1配置加算
イ 夜間看護体制が充実している場合 ○点
ロ イ以外の場合 ○点
2 看護職員夜間16対1配置加算○点(新)

夜間の看護体制が充実していることに対する評価が手厚くなります。
看護体制が充実しているかどうかを評価する項目があります。
どの程度の点数がつくのか興味津々です。

2.7対1又は 10 対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置の区分を見直すと共に評価を充実し、看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合の評価を新設する。

現行の【急性期看護補助体制加算】より点数が上がるようです。
さらに「(2) 看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組の評価(新) 夜間看護体制加算 ○点」が新設されるようです。
当直ヘルパーへの点数配分が増すのであれば、より安全に業務を行えるように、増員も可能になるかもしれません。

 

【Ⅰ-2(医療機能の分化・強化/医療従事者の負担軽減等の推進)-④】
・看護職員と看護補助者の業務分担の推進

主に事務的業務を実施する看護補助者として○対1までは配置してよいこととする。また、急性期看護補助体制加算及び看護補助加算において、看護管理者が看護補助者活用に関する研修を受けることが望ましいこととし、看護補助者との業務分担等について定期的な見直しを行うこととする。 

主に事務作業をする看護補助者が認められました。

 

【Ⅰ-2(医療機能の分化・強化/医療従事者の負担軽減等の推進)-⑦】
・画像診断管理加算の夜間等における負担軽減 

画像診断管理加算1、加算2及び遠隔画像診断における画像診断管理加算について、現行、常勤の医師が保険医療機関において画像診断をするとしているところを、当該保険医療機関の常勤の医師が、夜間・休日の緊急時に当該保険医療機関以外の場所で、画像を読影した場合も院内の読影に準じて扱うこととする。

自宅などで読影をした場合も、件数に含まれるようになりました。
放射線科医師の柔軟な勤務体制を認めたということでしょう。

 

【Ⅰ-3-2(医療機能の分化・強化/地域包括ケアシステムの推進)-①】
・特定集中治療室等における薬剤師配置に対する評価

1.特定集中治療室管理料等における薬剤師の配置を、病棟薬剤業務実施加算において評価する。

「病棟薬剤業務実施加算1(週1回):100点」に加えて「病棟薬剤業務実施加算2(1日につき) ○点(新)」が取れるようになります。
何点つくのか興味深いですね。病棟薬剤師を置いている病院にとっては嬉しいでしょう。

2.救命救急入院料等における薬剤管理指導に対する評価の見直しを行う。

現行の「1 救命救急入院料等を算定している患者に対して行う場合 430点 」が削除となってしまいました。救命救急にとっては残念に思えます。
薬剤管理指導をしている実態がないと判断されたのかもしれません。残念です。

 

【Ⅰ-3-2(医療機能の分化・強化/地域包括ケアシステムの推進)-②】
☆栄養食事指導の対象及び指導内容の拡充 

1.外来・入院・在宅患者訪問栄養食事指導の対象に、がん、摂食・嚥下機能低下、低栄養の患者に対する治療食を含める。

外来栄養指導の対象患者を大幅に増やせるようになりますね。
栄養指導に力を入れている病院にとっては嬉しいでしょう。

2.指導には長時間を要することが多く、より充実した指導を適切に評価する観点から、外来・入院栄養食事指導料について、指導時間の要件及び点数の見直しを行う。

現行「外来栄養食事指導料 130点 」から「イ 初回 ○点(新) ロ 2回目以降 ○点(新) 」となります。
同様に、入院についても、初回と2回目以降とを分けて点数が改定されます。
何点つくのかが楽しみですね。

 

【Ⅰ-3-3(医療機能の分化・強化/地域包括ケアシステムの推進)-①】
☆退院支援に関する評価の充実

1.病棟への退院支援職員の配置を行う等積極的な退院支援を促進するため、現行の退院調整加算を基調としつつ実態を踏まえた評価を新設する。
2.退院調整加算について、入院日数に応じた評価を廃止するとともに名称を改める。

現行の「退院調整加算」が廃止となり「退院支援加算1、2」となります。
点数がまだわかりませんが、現在の退院調整加算より1のほうは上がりそうに思われます。
退院支援・地域連携業務に専従する、看護師又は社会福祉士が病棟にいるのでしたら、嬉しい改定でしょう。
一方で、入院日数に応じた評価が無くなることで、退院支援加算2は下がるのかもしれません。

4.現行の地域連携診療計画管理料等を基調としつつ地域連携診療計画を策定・共有した上で、医療機関間の連携を図っている場合についての評価を新設する。

現行の「地域連携診療計画管理料」にかわって「退院支援加算」と「診療情報提供料(I)」に「地域連携診療計画加算」がつくようになります。
これには「連携している保険医療機関と○回/年以上の頻度で面会し、診療情報の共有、地域連携診療計画の評価と見直し等が適切に行われていること。」などの要件があり、施設基準が厳しくなる面もあるように思います。

 

【Ⅰ-3-3(医療機能の分化・強化/地域包括ケアシステムの推進)-②】
・医療機関間の連携と退院支援に向けた評価の充実 

介護支援連携指導料及び退院時共同指導料について、評価の見直しを行う。

これにより、介護支援や在宅療養支援診療所との連携強化を図る目的があるように思います。
点数はどの程度上がるのかが楽しみです。

 

【Ⅰ-3-3(医療機能の分化・強化/地域包括ケアシステムの推進)-③】
☆退院直後の在宅療養支援に関する評価 

退院直後に、入院医療機関の看護師等が患家等を訪問し、当該患者又はその家族等退院後に患者の在宅療養支援に当たる者に対して、退院後の在宅における療養上の指導を行った場合の評価を新設する。 

「退院後訪問指導料 ○点(1回につき)」と「訪問看護同行加算 ○点」が新設されます。
訪問看護ステーションと連携して、入院病院の職員が訪れることが評価されます。
これは、面白いですね。点数が何点になるのか楽しみです。

 

続きます ⇒⇒⇒ 

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