病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

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CT、MRIの施設共同利用が評価される『放射線撮影等の適正な評価』平成28年度診療報酬改定(2016)厚生労働省より

平成28年(2016年)の診療報酬改定にて「放射線撮影等の適正な評価」をCT、MRI、PETについて行うことが検討され決定しています。
ここでは、その内容について報告しておきます。

 

【Ⅲ-8(重点的な対応が求められる分野/イノベーションの適切な評価-②】
放射線撮影等の適正な評価

第1 基本的な考え方

64列以上のマルチスライス型CT及び3テスラ以上のMRIといった高機能の診断装置について、適正かつ効率的な利用を促進する観点から、新たに施設共同利用での撮影を評価することとする。また、ポジトロン断層撮影の施設共同利用率の要件については、現在の共同利用の状況を鑑み、さらなる共同利用の推進を図る観点から要件の見直しを行う。

基本的な考え方としては、64列以上のマルチスライスCT、あるいは3T以上のMRIを導入している施設が、他施設からの撮影を多く受け入れている場合に、評価されるようになります。
一方で、PETについては、共同利用の要件がより厳しくなります。

第2 具体的な内容

1.64列以上のマルチスライス型CT及び3テスラ以上のMRIについて、共同利用による撮影を行った場合及び施設共同利用率が10%以上の基準を満たす保険医療機関において撮影を行った場合に評価を行うとともに、その他の撮影の評価の見直しを行う。

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[経過措置]
平成28年3月31日に施設共同利用率の要件を満たしている保険医療機関については、平成29年3月31日までの間、当該要件を満たしているものとする。

CT、MRIについて、施設共同利用の場合、今までより20点高い点数を算定できるようになります。
注意してほしいのは、この資料では記載がありませんが、当該算定ができるのは、今まで通りの施設基準に適合している施設のみということです。
つまり、画像診断管理加算1を算定している施設で、専従の技師がいるという条件をクリアしている施設のみということです。

今回の改定で、予想外だったのは、「共同利用による撮影を行った場合」のみならず、「施設共同利用率が10%以上の基準を満たす保険医療機関において撮影を行った場合」の文言がついたところです。

この通りだとすると、施設共同利用での撮影が、10%を超えている施設であれば、毎回の撮影で20点余計にとれることになります。
つまり、年間7000件の撮影があるのであれば、7000×200円=140万円が余計に入る計算となります。(※単純計算です。本来は、2回目撮影やまるめでの撮影もあるため、そこまでは増えません)

他施設からの撮影依頼を多く受け入れている病院へのご褒美的な改定であると考えます。
10%であれば、地域の拠点病院的な施設であれば、算定できるところも多いのではないでしょうか。嬉しいですね。

一方で、性能的に標準より低いと考えられた装置については、少しだけですが点数が少なくなってしまいました。
中小規模の施設であれば、まだ現役で利用しているでしょうから、残念に思う施設もあるのではないでしょうか。

2.ポジトロン撮影等について、施設共同利用率の要件を厳格化する。

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一方で、PETに関しては、条件が少し厳しくなりました。
ただし、PETを行っている施設はその性格上、多くの他施設からの紹介撮影を受け入れているでしょうから、それほど影響はないと考えます。

 

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引用:中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省

 

 

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