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病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをメモってまとめてる備忘録的なブログです。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

ICU・HCUの看護必要度の変化をシミュレーション:平成28年診療報酬改定「特定集中治療室等における重症度、医療・看護必要度の見直し」の影響

平成28年(2016年)の診療報酬改定にて「特定集中治療室等における重症度、医療・看護必要度の見直し」を行うことが検討され決定しています。
その内容についての検討は、下記の記事を見てもらうこととして、

ICU、HCUの看護必要度も見直しがあります「特定集中治療室等における重症度、医療・看護必要度の見直し」平成28年度診療報酬改定(2016) - 病院看護医療情報Topics備忘録(Health and Medical Information)

ここでは、シミュレーション方法について検討することにします。

 

シミュレーション方法の検討
『【Ⅰ-1(医療機能の分化・強化/入院医療の評価)-⑥】特定集中治療室等における重症度、医療・看護必要度の見直し』

1.特定集中治療室(ICU)用看護必要度のシミュレーション方法を検討

 

まずは、ICUのほうから考えることにします。
今回の改定で、ICUでは下記の変更点があります。

(1)施設基準が変わります。
「特定集中治療室管理料1及び2」を算定している場合の施設基準で、その看護必要度の条件が「特定集中治療室用の「重症度、医療・看護必要度」の基準を満たす患者を8割以上入院させていること。」となり、現状の9割から8割に基準が下がることになりました。また、「特定集中治療室管理料3及び4」については、8割から7割に変更になります。少し取りやすくなるということです。

(2)看護必要度の判定基準が変わります。
「A項目が3点かつB項目が3点以上」という条件が「A項目が4点かつB項目が3点以上」に変更になります。

(3)A項目、B項目の内容が変わります。
A項目では「④動脈圧測定2点、⑤中心静脈圧測定2点、⑥人工呼吸器の装着2点、⑦輸血や血液製剤の管理2点、⑧肺動脈圧測定2点、⑨特殊な治療法等2点」と増加します。
B項目では「②起き上がり1点、③座位保持1~2点」が無くなり、かわりに「④食事摂取1~2点、⑤衣服の着脱1~2点、⑥診療・療養上の指示が通じる1点、⑦危険行動2点」と評価項目が増えることになります。

これらの変更点を、同シミュレーションに反映させるかですが、下記の2つを考えることにしました。

①現在の入力データを抽出し、点数の変化を反映させて、削除となる項目の点数を除いた場合に、判定基準を満たすのかをシミュレーション

②Microsoft Accessを利用して、フォームを作成し、看護部入力によるシミュレーションを実施

 

2.ハイケアユニット(HCU)用看護必要度のシミュレーション方法を検討

 

今度は、HCUの場合について検討してみます。
HCUの場合は下記の変更点があります。

(1)施設基準が変わります。
「ハイケアユニット入院医療管理料1」の場合では、「ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度の基準を満たす患者を8割以上入院させる治療室であること」とあります。あるいは、ハイケアユニット入院医療管理料2の施設基準では、そこが6割以上と変更されます。

(2)看護必要度の判定基準が変わります。
「A項目が3点かつB項目が7点以上」という条件が「A項目が3点かつB項目が4点以上」に変更になります。B項目が「7点以上」だったのが、「4点以上」で良いということになりました。ただし、評価項目の削除が多くなるので、その影響はシミュレーションしてみないといけません。

(3)B項目の内容が変更となります。
「①床上安静の指示:1点、②どちらかの手を胸元まで持ち上げられる :1点、④起き上がり:1点、⑤座位保持:1~2点、⑦移動方法:1点、⑪他者への意思の伝達:1~2点」が消えることとなりました。また、「⑬危険行動」については、1点から2点に変更となります。

これらの変更点をシミュレーションするのですが、下記の方法を考えています。

①現在の入力データを抽出し、点数の変化を反映させて、削除となる項目の点数を除いた場合に、判定基準を満たすのかをシミュレーション

HCUについては、現在のデータを用いたシミュレーションのみで、影響度合いの判断ができると考えています。
実際に実施してみたところ、当院であれば問題なさそうです。

 

 

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引用・参考:中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省

 

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