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病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをメモってまとめてる備忘録的なブログです。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

2016診療報酬改定「夜間看護体制の充実に関する評価」看護職員夜間配置加算の改定は、夜勤の待遇改善につながるかも?

診療報酬改定2016 看護関連情報 病院情報

2016年診療報酬改定の「個別改定項目について」(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)から、 中小規模一般急性期病院で気になる点についてまとめています。
今回は、ひょっとしたら夜勤を行っている看護師の待遇改善につながるかもしれない「夜間看護体制の充実に関する評価」について考えてみたいと思います。

【I-2(医療機能の分化・強化/医療従事者の負担軽減等の推進)-③】夜間看護体制の充実に関する評価

第1 基本的な考え方

夜間の看護業務の負担軽減を促進するために、看護職員及び看護補助者の夜間配置の評価を充実するとともに、看護職員の夜間の勤務負担軽減に資する取組を行っている場合を評価する。

今回の改定、夜間看護業務の負担軽減を促進するための仕組みを考えてくれました。
これは、素直に喜ぶべき内容だと思います。

具体的な内容をみてみましょう。

第2 具体的な内容

1.7対1又は10対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護職員の手厚い夜間配置をしている場合及び看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合に、看護職員夜間配置加算の評価を充実する。

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現状すでに12対1で看護職員夜間配置加算を算定できている施設は、さらに追加の特定の条件をクリアすれば、現在の点数「50点」より大幅アップの「80点」が算定できるようになります。もし、クリアできなかったとしても、10点アップの「60点」が算定できます。
また、今まで人数的に算定できていなかった施設も、16対1配置加算の「40点」を算定できるようになるかもしれません。
これらの改定、嬉しいですね。

ということで、この嬉しい改定の算定条件、追加の施設基準ですが、下記になります。

[施設基準]

(1)看護職員夜間12対1配置加算
 イ 夜勤を行う看護職員数は、常時12対1以上であること。
 ロ 1のイは、次に揚げる夜間介護体制の充実に関する項目のうち、当該加算を算定する病棟及び保健医療機関において満たす項目が4項目以上の場合に限り算定する。

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(2) 看護職員夜間 16 対1配置加算
 イ 夜勤を行う看護職員数は、常時 16 対1以上であること。
 ロ (1) のロを満たすものであること。 

 

[留意事項]

夜勤の看護職員が最小必要数を超えた3人以上である場合に限る。

これらの施設基準、なかなか全てを満たすのは難しいです。ですが、4つを満たせばクリアできるのです。なんとか目指して取得したいところです。年間にしたら1,000万円以上の差が生じる可能性もありますからね。
しかも、看護師は今の人数のままでですよ!これは良い。
当院だと、①③⑤は満たしていると思うのですが、他のどの条件の取得を目指したらよいでしょう。これは悩みどころですね。
②は2交代なので無理だしな。
④のシステムというのが、仕組みや取組レベルでよければ、可能かもしれません。看護部と確認し検討しないといけません。ただ、実績が無いのであれば、なかなか取得できないかもしれません。
⑥では看護補助職員を多量に配置しないといけません。割に合わなくなってしまいます。
⑦だと、保育所を新たに夜間対応したものを設置し運用しなければなりません。当院規模で夜間まで保育を行う保育所の設置は難しいです。
これはなかなか条件が厳しいと言わざるを得ませんね。
どうしたものか、非常に悩みますね。看護部室へ行って悩むことにしましょう。
当院での可能性があるのは、④だと思うのですが、どうなのでしょうね。

 

さらに、2として、看護補助者の夜間配置に関する加算をとりやすくなっています。点数も少し増えています。

2.7対1又は 10 対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置の区分を見直すと共に評価を充実し、看護職員の 夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合の評価を新設する。

(1)看護補助者の夜間配置の評価

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[留意事項]

夜間急性期看護補助体制加算は、みなし看護補助者ではなく、看護補助者の配置を夜勤時間帯に行っている場合にのみ算定できる。

 

(2)看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組の評価

 (新)  夜間看護体制加算   10 点

[算定要件]

夜間急性期看護補助体制加算を算定していること。 

[施設基準]

次に掲げる夜間看護体制の充実に関する項目のうち、当該加算を算定する
病棟及び保険医療機関において満たす項目が3項目以上の場合に限り算定する。
※項目は、看護職員夜間 12 対1配置加算の施設基準におけるロの①~④、⑥、⑦。

夜間急性期看護補助体制加算の点数が上がりました。また、イを算定できる基準が少し軽くなり取りやすくなりました。ただ、イの30対1と、ロの50対1とで、5点の差なので、無理をして上の基準をとる必要はないかもしれません。

さて、7対1入院基本料を算定している一般急性期病院に関係しているのは、ここまででしょう。
上記1,2の2つの改定を組み合わせて考えることで、どうなるのかシミュレーションして考えてみることが必要でしょう。

下記のように他の入院基本料を算定している施設向けの改定もあるけれど、それらについては、こちらのブログでは触れません。別でどうぞご覧ください。

※7対1一般病棟入院基本料等を算定している施設には関係ないでしょうから省略します。

3.13 対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護補助者の 夜間配置の評価を新設する。 

4.看護補助加算(13 対1、15 対1、18 対1、20 対1入院基本料を算定する病棟)を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置を含めた看 護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組をしている場合の評価を新設する。

5.有床診療所の看護職員の夜間配置について、夜間看護配置加算の評価 を充実する。

 

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引用・参考:中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省

 

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