病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

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腎不全期患者指導加算の算定は目指すべきなのか?「進行した糖尿病性腎症に対する運動指導の評価」診療報酬改定2016

平成28年度(2016年度)診療報酬改定の「個別改定項目について」(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)から、 中小規模一般急性期病院で気になる点についてまとめています。

糖尿病性腎症に対する運動指導にたいして点がつくようになりました。

【Ⅳ-5(効率化等による制度の持続可能性の向上/重症化予防の推進)-①】進行した糖尿病性腎症に対する運動指導の評価 

第1 基本的な考え方

糖尿病性腎症の患者が重症化し、透析導入となることを防ぐため、進行した糖尿病性腎症の患者に対する質の高い運動指導を評価する。

第2 具体的な内容

1.糖尿病透析予防指導管理料に、腎不全期の糖尿病性腎症の患者に運動指導を行い、一定水準以上の成果を出している保険医療機関に対する加算を設ける。

(新) 糖尿病透析予防指導管理料 腎不全期患者指導加算 100点

糖尿病性腎症の患者さんが、適切な指導のもとで運動療法を行うことは、骨量の減少を防ぐ効果や、身体の活動レベルや生活レベルを上げる効果も期待できると言われています。指導のたびに100点を算定できるようになったのですが、算定要件もしっかりあります。

[算定要件]

別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、腎不全期(eGFR (ml/分/1.73m2)が30未満)の患者に対し、専任の医師が、当該患者が腎機能を維持する観点から必要と考えられる運動について、その種類、頻度、強度、時間、留意すべき点等について指導し、また既に運動を開始している患者についてはその状況を確認し、必要に応じてさらなる指導を行った場合に、腎不全期患者指導加算として100点を所定点数に加算する。

[施設基準]

次に掲げる②の①に対する割合が5割を超えていること。
①6月前から3月前までの間に糖尿病透析予防指導管理料を算定した患者で、同期間内に測定したeGFRCr又はeGFRCys(ml/分/1.73m2)が30未満であったもの(死亡したもの、透析を導入したもの、腎臓移植を受けたものを除き6人以上の場合に限る。)
②①の算定時点(複数ある場合は最も早いもの。以下同じ。)から3月以上経過した時点で以下のいずれかに該当している患者。
ア)血清クレアチニン又はシスタチンCが①の算定時点から不変又は低下している。
イ)尿たんぱく排泄量が①の算定時点から20%以上低下している。
ウ)①でeGFRCr又はeGFRCysを測定した時点から前後3月時点のeGFRCr又はeGFRCysを比較し、その1月あたりの低下が30%以上軽減している。

なかなか厳しい、算定条件です。
治療効果がある場合にしか認められないということでしょう。
でも、これ算定するの難しくないですか?
まず専任の医師がいないといけないので、まず年間に1,000万円×0.5以上のコストがかかるわけで、さらに医師だけでは無理でしょうから、対応職員もいるわけでその費用も、それに対して指導1回に対して100点。月にいったい何人に指導ができるでしょう?
そして、効果が無いとなると返納しないといけないのでは?
これ、実際無理でしょう。厳しいように思います。
本体部分のプラス改定というのに、これも入っているのでしょうかね?
ということで、私は無理して算定を目指す項目ではないと思いますね。

2.糖尿病透析予防指導管理料の算定要件に、保険者による保健指導への協力に関する事項を追加する。

【糖尿病透析予防指導管理料】
[算定要件]
保険者から保健指導を行う目的で情報提供等の協力の求めがある場合に、患者の同意を得て、必要な協力を行うこと。

保険者から保健指導を行う目的での情報提供についても、情報提供の義務が追加となったということですね。

 

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引用・参考:中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省

 

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