病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

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人工腎臓点数の減点を一部補ってくれるのか?「人工透析患者の下肢末梢動脈疾患重症化予防の評価」平成28年診療報酬改定2016

※平成28年度(2016年度)診療報酬改定の「個別改定項目について」(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)から、 中小規模一般急性期病院で気になる点についてまとめています。

今回の改定で、透析に関係する事項の一つになります。
一般急性期病院の中でも、透析センターを持っている施設向けの情報です。

【Ⅳ-5(効率化等による制度の持続可能性の向上/重症化予防の推進)-③】人工透析患者の下肢末梢動脈疾患重症化予防の評価

 

第1 基本的な考え方

慢性維持透析患者の下肢末梢動脈疾病について、下肢の血流障害を適切に評価し、他の保険医療機関と連携して早期に治療を行うことを評価する。

第2 具体的な内容

1.下肢の血流障害を適切に評価し、他の保険医療機関と連携して早期に治療を行うことを評価するため、以下の加算を新設する。

【人工腎臓】
注 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして届け出た保険医療機関において、下肢末梢動脈疾病のリスクを評価し、診療録に記録した場合限り、1月に1回に限り所定点数に100点を加算する。

[施設基準]
①慢性維持透析を実施している患者全員に対し、「血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン」等に基づき、下肢動脈の触診や下垂試験・挙上試験等を実施した上で、虚血性病変が疑われ場合には足関節上腕血圧比(ABI)検査又は皮膚組織灌流圧(SPP)検査によるリスク評価を行っていること。
②ABI検査0.7以下又はSPP検査40mmHg以下の患者については、患者や家族に説明を行い、同意を得たうえで、専門的な治療体制を有している保険医療機関へ紹介を行っていること。
③①及び②の内容を、診療録に記載していること。
④連携を行う専門的な治療体制を有している保険医療機関を定め、地方厚生局に届け出ていること。

人工腎臓の加算として、慢性維持透析患者の下肢末梢動脈疾病について、下肢の血流障害を適切に評価し、他の保険医療機関と連携して早期に治療を行っていることが評価されるようになります。

施設基準としては、それほど厳しいものではないと考えます。
院内で相談して、全ての慢性維持透析患者について、検査が実施できる体制を構築し、専門的な治療体制を有している保険医療機関と相談して、届け出を行えるように準備されると良いでしょう。

人工腎臓の点数には、透析液や血液凝固阻止剤 、生理食塩水、生理食塩水、エリスロポエチン製剤が含まれていす。今回の改定では、「エリスロポエチン等の実勢価格が下っていることを踏まえ、評価の適正化を行う」ということで、20点下がってしまいました。それを一部補ってくれるかもしれません。

透析センターを持っている施設であれば、それほど無理せず算定可能だと考えます。ぜひ確認をしておいてください。

 

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引用・参考:中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省

 

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