読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをメモってまとめてる備忘録的なブログです。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

急ぎ対応を【病院情報の公表:DPC機能評価係数Ⅱの新評価(中医協)】平成28年度診療報酬改定まとめ

2016年9月12日に開催された「DPC評価分科会:中央社会保険医療協議会(中医協)」にて、「病院情報の公表(保険診療指数に0.05点が加算されることになります)」についての今後の方針が決まりました。DPCを導入している各病院は急ぎ対応が必要となっています。

「病院情報の公表」について(DPC評価分科会)

平成28年度診療報酬改定にて、DPCの機能評価係数Ⅱの新たな評価項目として、平成29年より導入されることが決まった「病院情報の公表」について、平成28年10月1日時点で情報を公表している病院が、平成29年度からの算定が可能となることが決まりました。下記のように提示されていますので必ず確認をして、9月末までにホームページにて公表をしましょう。

「病院情報の公表」について

1.経緯
「病院情報の公表」については、平成24年度診療報酬改定に向けた検討の中で、機能評価係数Ⅱにおける追加導入を検討すべき項目(診療情報の提供や活用等、診療の透明化や改善の努力を評価)として検討が行われ、平成28年度診療報酬改定において、機能評価係数Ⅱの保険診療指数の新たな項目として「病院情報の公表」を追加し、平成29年度から導入することとされ、具体的な公表内容として以下のような集計項目が了承された。
1)年齢階級別退院患者数
2)診療科別症例数の多いものから3つ
3)初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
5)脳梗塞のICD10別患者数
6)診療科別主要手術の術前、術後日数症例数の多いものから3つ
7)その他(DICの請求率等)

2.今後の対応案
(1)平成28年度
1)公表の時期
平成29年度に評価する対象病院は、平成28年10月1日時点で病院情報を公表している病院とし、平成28年10月のDPCに係る定例報告の中で、報告を求める。
2)公表内容等
具体的な集計条件や作成手順については、別紙1とする(「病院情報の公表」に向けた準備を各病院が進められるよう、平成28年8月10日に集計条件等の案を事務連絡で示したところ)。
(2)平成29年度以降
平成28年度の「病院情報の公表」の実績を踏まえ、平成29年度以降の「病院情報の公表」の評価に向けて、必要に応じて見直しを行う。

引用:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000136365.pdf


9月12日に決定して、10月1日までに公表していることとなると、条件が厳しいようにも思いますが、以前より公表することは決まっていたことですし、そのための準備を各病院はしてきていなければならなかったはずで、致し方ないところでしょう。8月10日の時点では具体的な期限は示されてはいませんでしたが、近日中となることはある程度想像できていたはずです。文書に「平成29年度に評価する対象病院は」とあることですから、年度途中での評価追加は考えられていないようにも感じられます。まだホームページでの公表をしていない施設は、急ぎ公表をしてください。

 

「病院情報の公表」の集計条件・方法について

 集計条件・方法の詳細は、上記引用先を参照してもらいたいのですが、ポイントだけ示します。

①使用するデータ

・様式1、様式4、Dファイル

②集計条件

様式1:
・平成 27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者
・入院した後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外臓器移植(『厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(平成28年厚生労働省告示第73号)』に規定)は集計対象外。

様式4:
・医科レセプトのみもしくは歯科レセプトありの患者

③集計方法(公表の注意点)

単に数値を示すだけでなく、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)について(依頼)」(平成24年9月28日付け医政発0928第1号厚生労働省医政局長通知。以下「医療機関ホームページガイドライン」という。)に定められた範囲内で特性等について必要にして十分な解説を行う。
・・・以下省略(詳細内容あり)

とされています。ガイドラインは、下記に「医療法における病院等の広告規制について」として、紹介されていますので、必ず確認をしておいてください。

医療法における病院等の広告規制について |厚生労働省

ホームページを作成し運用している病院は、上記のガイドラインに従っている必要があります。平成24年9月28日にすでに示されている内容ですので、以前よりその内容については理解されていることと思いますが、公表ページの作成にあたってあらためて確認をお願いします。

 

「病院情報の公表」の公表ページ作成手順

 『別紙「病院情報の公表」ページの作成手順』として、下記引用先の27ページ目から示されています。独自で作ることも許可されていますが、規約なども決まっており、ややこしいだけですから、まずは素直に用意されているツールを利用すると良いと思います。公表までの流れもフローチャートで示されています。

f:id:isomed:20160925110342j:plain

引用:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000136365.pdf#page=27

流れとしては、上記の集計条件を用いて、自院で必要な情報を収集した後で、上記ページにて示されたように「病院指標公開ページ作成ツール」のページにアクセスして、内容を入力して、ダウンロードし、自院のホームページ向けにカスタマイズして、公表するということになります。

さて、いまだ公表の準備ができていない施設は、本当に急ぐ必要があることでしょう。平成29年度はまだ先だと油断していると、当該係数の評価を取り逃がしてしまいますよ。

すでに公表している施設は当然もうあります。例えば「済生会熊本病院」さんでは、下記のページで公表されています。参考にするとよいでしょう。

済生会熊本病院の「病院情報の公表」ページ:DPCデータに基づく『病院情報の公表』Webページ公開のお知らせ|お知らせ|社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院

 

目次のページ:平成28年度診療報酬改定(2016)まとめ目次「個別改定項目について(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)」中小規模一般急性期病院向け情報 - 病院看護医療情報Topics備忘録(Health and Medical Information)