病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

診療報酬の施設基準における「専従」「専任」「専ら」の違いとは?

よく混乱のもとになっている、診療報酬の施設基準における「専従」と「専任」、そして「専ら」の違いを考察してみることにします。

診療報酬の施設基準における「専従」「専任」「専ら」の違いとは?

最初にずばっと言い切ってみます。○○厚生局の見解としては、

専従:100%それを行う(施設基準によっては100%でない場合もある)

専任:専従ほどではないので、他のことをしても良いが、主に行っていること

専ら:専任と専従の間で、100%程ではないが、ほぼ行っていること

とのことです。しかし、地域の厚生局によって多少見解が違う可能性があります。

なにしろ厚生労働省から出されている資料の中でも、その見解にばらつきがある状態なのです。例えば、「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」の中で、

専任(当該診療の実施を専ら担当していることをいう。この場合にお いて、「専ら担当している」とは、担当者となっていればよいものとし、 その他診療を兼任していても差し支えないものとする。ただし、その就 業時間の少なくとも5割以上、当該診療に従事している必要があるもの とする。以下同じ。)

専従(当該診療の実施日において、当該診療に専ら従事していること をいう。この場合において、「専ら従事している」とは、その就業時間 の少なくとも8割以上、当該診療に従事していることをいう。以下同 じ。)

との記載があり、この中では、専任を5割、専従を8割としています。
その一方で、厚生労働省や厚生局に質問を行うと、たいていの施設基準で専従とある者について、他の業務もほんの少しさせても良いのかと聞くと、必ずダメだと回答されます。専従である以上、勤務日においては他のことをさせてはいけないとされます。ただし、一方で他のことをしても良い場合もあります。例えば、回復期リハビリテーション病棟の体制強化加算においては、所定労働時間外の当直は可能とされていたりします。

「専従」「専任」「専ら」の違いですが、施設基準において、一番わかりにくいところといっても良いかもしれません。そもそも、どれがどういった意味なのか、完全に説明をされている資料というものが存在しないことが、混乱を招いているようにも思うのです。また施設基準それぞれで、微妙にその意味合いを変えつつ使っています。業務を何割と指定するのが難しい状況の中、同じ言葉を利用するしかなく、こうならざるを得なかったのかもしれません。

ということで、専従、専任、専らはだいたいは上記のように考えたらよいのですが、確実なところは、自らの地域の担当厚生局に、その施設基準ごとに、確認を行うというのが無難だと思われます。はっきり文書で示して欲しいとは思うのですが、まあ仕方のないところです。