病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

今より評価される「Ⅰ-2 かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価」(中小規模一般急性期病院向けまとめ)

※平成30年度(2018年度)診療報酬改定の「平成30年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)」(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)から、 中小規模一般急性期病院で気になる点についてまとめています。

今回の平成30年度診療報酬改定ではどうやら、かかりつけ医の評価がよりなされることになりそうです。下記のⅠ-2として挙げられている他にも、たくさんの個所で言及されております。

かかりつけはより評価されるかも?「Ⅰ-2 かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価」(中小規模一般急性期病院向けまとめ)

Ⅰ-2 かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価

(1) かかりつけ医機能を推進する観点から、地域包括診療料等について以下のような見直しを行う。

① 患者の同意に関する手続きや受診医療機関の把握を担う実施者の要件を緩和する。
② 継続的に受診していた患者が通院困難となった場合に訪問診療を提供している実績がある場合の評価を充実させるとともに、24 時間の対応体制に係る要件を緩和する。
③ 院内処方が原則であるが、院外処方を行う場合での一元的な服薬管理等の取扱いについて明確化を行う。(Ⅰ-1(5)再掲)

(2) 小児患者に対するかかりつけ医機能を推進する観点から、小児かかりつけ診療料の夜間・休日の対応に関する要件について、地域の在宅当番医制等に協力する医師については、地域の在宅当番医等との連携でも可能とするよう緩和する。

(3) 小児科療養指導料の対象患者に、医療的ケアが必要な小児を追加するとともに、学校との情報共有・連携を要件とする。

(4) 生活習慣病の重症化予防を推進する観点から、生活習慣病管理料について、療養計画書の記載項目への血糖や血圧の目標値の追加、特定健診・特定保健指導との連携及び学会のガイドライン等の診療支援情報等の活用に関する要件を追加する。

(5) 地域連携及び継続的な口腔機能管理を推進する観点から、かかりつけ歯科医の機能の評価及びかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の施設基準について以下のような見直しを行う。

① 口腔疾患の重症化予防に関する継続的な管理の実績や地域連携に関する会議等への参加実績の追加と併せて関連する要件を見直す。
② かかりつけ歯科医として必要な知識や技術の習得を推進する観点から、要件としている研修内容を見直す。
③ 歯科訪問診療について、かかりつけ歯科医と在宅療養支援歯科診療所との連携実績を選択可能な要件の一つにする。

(6) 歯科診療を行う上で必要な診療情報や処方内容等の診療情報をかかりつけ歯科医とかかりつけ医との間で共有した場合の評価をそれぞれ新設する。(Ⅰ-1(4)再掲)

(7) かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料について、服薬情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導を行うかかりつけ薬剤師の取組を推進するため、同意取得時に薬剤師・患者双方のかかりつけ薬剤師の必要性の確認を要件とし、併せて同意取得の様式を整備する。

(8) 処方せん集中率が高い等の薬局であっても、かかりつけ薬剤師指導料等の一定の算定実績がある場合には、調剤基本料の特例対象から除く取扱いを見直す。

(9) 地域医療に貢献する薬局について、一定時間以上の開局や医薬品の備蓄品目数等に加えて、薬物療法の安全性向上に資する事例の報告や副作用報告体制の整備を要件とするほか、処方せん集中率が高い薬局等を含めて、夜間・休日対応等の地域支援の実績等を踏まえた評価を新設する。これに伴い、基準調剤加算を廃止する。なお、医療資源の乏しい地域の薬局については、当該地域に存在する医療機関が限定されることを踏まえ、調剤基本料の特例対象から除外する。

 「かかりつけ医」に関しての他での言及場所を下記にまとめます(※再掲とされている部分は抜き出しておりません)。

Ⅰ-1 地域包括ケアシステム構築のための取組の強化

(4) 歯科診療を行う上で必要な診療情報や処方内容等の診療情報をかかりつけ歯科医とかかりつけ医との間で共有した場合の評価をそれぞれ新設する。

Ⅰ-4 外来医療の機能分化、重症化予防の取組の推進

(3) 外来医療のあり方に関する今後の方向性を踏まえ、外来医療における大病院とかかりつけ医との適切な役割分担を図るため、より的確で質の高い診療機能を評価する観点から、かかりつけ医機能を有する医療機関における初診を評価する。

Ⅰ-5 質の高い在宅医療・訪問看護の確保

(4) 在宅時医学総合管理料等について、患者の状態に応じたきめ細やかな評価とするため、算定患者の状態に係る要件を追加する。また、かかりつけ医機能を有する医療機関による在宅医療への円滑な移行を推進する観点から、在宅時医学総合管理料等及び地域包括診療料等の取扱いを見直す。

Ⅱ-1-2 認知症の者に対する適切な医療の評価

(4) 認知症疾患医療センター運営事業の見直しを踏まえ、連携型認知症疾患医療センターとかかりつけ医が連携した取組について評価を行う。また、認知症患者の診療を担当するかかりつけ医が、認知症専門医等と連携して行う質の高い医療の提供を評価する。

Ⅱ-1-5 小児医療、周産期医療、救急医療の充実

(4) 運動器疾患を有する小児の患者について、小児科のかかりつけ医と整形外科の医師が連携して行う定期的な医学管理に対する評価を新設する。

Ⅱ-1-6 感染症対策や薬剤耐性対策、医療安全対策の推進

② 小児科外来診療料及び小児かかりつけ診療料について、抗菌薬の適正使用に関する普及啓発に努めていること等を要件とするとともに、抗菌薬の適正使用に資する説明を行った場合の評価を新設する。

Ⅳ-6 医薬品の適正使用の推進

(1) かかりつけ医が入院医療機関や介護保険施設等と連携して行う医薬品の適正使用に係る取組を評価する。 

以上のように、様々な個所で言及されており、国としてかかりつけ機能の強化を図り、一旦はかかりつけ医にかかってから、必要に応じて、より機能の高い病院にかかって欲しいという意図が非常に強く読み取れる改定となっていると思います。

これらの中で、中小規模の一般病院として特に気になるのは、かかりつけ初診加算のようなものが出てきそうなところです。かかりつけ医としての機能を持っているのであれば、注目しておくべきポイントだと思います。今のところは地域包括診療料を届けているところ等で、かかりつけ医として届け出ているところは少ないようですが、じっくり考えても良いところかもしれません。ただし、近隣の診療所さんとの関係性も考慮して取り組まないと、手痛いしっぺ返しを食う可能性も?いずれにせよ、注目すべきトピックスだと思います。

 

新しく、平成30年度診療報酬改定についての中小規模の一般急性期病院向けのまとめを、下記にて行っております。

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

medical-info.hateblo.jp

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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