病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

抗菌薬の適正使用に向けての診療報酬支援か強制か?「Ⅱ-1-6 感染症対策や薬剤耐性対策、医療安全対策の推進」(中小規模一般急性期病院向けまとめ)

※平成30年度(2018年度)診療報酬改定の「平成30年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)」(中央社会保険医療協議会:厚生労働省)から、 中小規模一般急性期病院で気になる点についてまとめています。

抗菌薬の適正使用に向けての診療報酬支援か強制か?「Ⅱ-1-6 感染症対策や薬剤耐性対策、医療安全対策の推進」

抗菌薬の適正使用強化に向けての対策でしょうか?下記の項目があげられています。

Ⅱ-1-6 感染症対策や薬剤耐性対策、医療安全対策の推進

(1) 感染防止対策加算について、抗菌薬適正使用支援チームの取組に係る加算を新設する。

(2) 薬剤耐性対策を普及し推進する観点から、以下のような見直しを行う。
① 地域包括診療料等及び薬剤服用歴管理指導料について、抗菌薬の適正使用に関する普及啓発に努めていること等を要件とする。
② 小児科外来診療料及び小児かかりつけ診療料について、抗菌薬の適正使用に関する普及啓発に努めていること等を要件とするとともに、抗菌薬の適正使用に資する説明を行った場合の評価を新設する。

(3) 医療安全対策加算について、医療安全対策に関する医療機関の連携に対する評価を新設する。

(1)については、世界的にAMR(Antimicrobial Resistance)が求められています。感染を拡げないよう対策するチーム「ICT(Infection Control Team)」に関してはすでにかなりの病院で整備され実働されているのですが、一方でまだ、抗菌薬治療の適切な管理を行う支援の仕組み「AS(Antimicrobial Stewardship)」や、その専門のチーム「AST(Antimicrobial Stewardship Team)」に関しては、日本は比較的遅れている状況です。その整備の促進をはかってきたということでしょう。まだどんな点数になるかはわからないのですが、ぜひ取り組んで整備をはかり、算定を目指したいところです。

また、(2)については、地域包括診療料や薬剤服用歴管理指導料、小児科外来診療料、小児かかりつけ診療料に関して、抗菌薬の適正使用の普及啓発の項目が要件として加わるということです。

なにしろ、日本では下記のように、抗菌薬についての知識面でかなり遅れている状況ですし、その情報源として求められているのは医師・薬剤師です。そうなると、なにか診療報酬からも対策をしてみたいと考えるのは致し方ないような気もします。

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具体的にどういった内容になるのかまだ分かりませんが、点数次第では支援なのでしょうが、むしろ、強制の意味合いが強いものになりそうな気がしてならないところです。注視しておいた方がいいでしょう。

 

新しく、平成30年度診療報酬改定についての中小規模の一般急性期病院向けのまとめを、下記にて行っております。

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

medical-info.hateblo.jp

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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