病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

消えた!?後発医薬係数はDPCの機能評価係数Ⅰにまとめるはずではなかったのか?:平成30年度診療報酬改定:2018

先日、中医協から、平成30年度診療報酬改定の個別改定項目についてが出されたのですが、後発医薬品係数を機能評価係数Ⅰにどう反映させるのかの記述が、ありませんでした。これは?

消えた!?後発医薬係数はDPCの機能評価係数Ⅰにまとめるはずではなかったのか?

もちろん全く消えているわけではなく、「Ⅰ-3-⑯ DPC制度(DPC/PDPS)の見直し」の項に少し記載はあります。下記のように表現されています。

2.医療機関別係数の見直し

(1) 調整係数
調整係数の基礎係数と機能評価係数Ⅱへの置き換えを完了させ、暫定調整係数を廃止する。調整係数がこれまで担っていた激変緩和機能は「激変緩和係数」として、診療報酬改定のある年度に限り設定する。
(2) 基礎係数(医療機関群の設定等)
医療機関群の設定については、基本的な考え方は現行の3つの医療機関群の設定方法を維持し、医療機関群の名称は、「Ⅰ群:大学病院本院群」、「Ⅱ群:DPC 特定病院群」、「Ⅲ群:DPC 標準病院群」、に変更する。
DPC 特定病院群の要件(基準値)は、前年度の大学病院本院群の実績値に基づき設定する。なお、実績要件1(診療密度)については、後発医薬品使用促進の観点から、医療機関毎の使用薬剤を後発医薬品(最も安価なもの)に置き換えて算出する。
(3) 機能評価係数Ⅰ
従前の評価方法を継続し、改定に伴う必要な見直しを行う。
(4) 機能評価係数Ⅱ
後発医薬品係数、重症度係数による評価は廃止する。既存の6つの係数項目については、項目間での重み付けは行わない。また、一部の指数値について行っていた分散を均一にする処理は行わない。その他、各係数の評価手法について必要な見直しを行う。

医療機関別係数の見直しの項に、かろうじて、「 DPC 特定病院群の要件(基準値)は、前年度の大学病院本院群の実績値に基づき設定する。なお、実績要件1(診療密度)については、後発医薬品使用促進の観点から、医療機関毎の使用薬剤を後発医薬品(最も安価なもの)に置き換えて算出する」とありますが、DPC特定病院群だけですか?それに、後発医薬品に置き換えて算出することで点数を下げるだけですか?外来も含めた使用割合の評価として、一気にジェネリック化を進めるという議論はどこにすっ飛んだのでしょう?

他にも「Ⅳ-2 後発医薬品の使用促進 -② 後発医薬品使用体制加算の見直し」として、後発医薬品使用体制加算をDPCについても対象とするとあります。

第2 具体的な内容

1.後発医薬品使用体制加算及び外来後発医薬品使用体制加算について、後発医薬品使用率の向上に伴う評価の見直しを行う。
2.また、DPC制度における後発医薬品係数の見直しに伴い、後発医薬品使用体制加算の対象にDPC対象病棟入院患者を追加する。

もちろん、こちらは外来も含めた割合とされていますよ、ですが、それがなんですか?「後発医薬品使用体制加算」は入院時に1回算定ですよね。こんな点数をDPCも含めたからと言って、ジェネリックの利用促進になんてつながるわけがありません。

その下の「外来後発医薬品使用体制加算」の点数も最高の割合の分に関しては、1点増えて5点になりましたよ。でもそんなんでは、ジェネリックの促進は進みませんよ。差益の方がでかいですから。

この改定をみて、逆に外来は先発、入院はジェネリックに分けるという病院が増えるように思います。それとも、ひょっとしたら、個別改定項目には書いてない何かがこれから出てくるのでしょうか?あれだけ散々、機能評価係数Ⅱからは無くすが、機能評価係数Ⅰに入れてより厳しく評価すると言ってきていただけに、謎なところです。

非常に不思議でなりません・・・

 

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

 

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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