病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

アウトカム(実績指数)評価の推進「Ⅰ-3ー⑫ 回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系の見直し」診療報酬改定2018

平成30年度診療報酬改定の「個別改定項目について」から、今回は、回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系の見直しについてみていくことにしたいと思います。

アウトカム(実績指数)評価の推進「Ⅰ-3ー⑫ 回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系の見直し」診療報酬改定2018

アウトカム評価の一層の推進をはかるための、変更だと思います。回復期であるはずが、ギリギリの期間まで入院させることも多い状況を、アウトカム(実績指数)を用いた評価をより厳しくすることで、解消をはかろうということでしょう。

第1 基本的な考え方

回復期リハビリテーション病棟において実施されているアウトカム評価の推進を図る観点から、回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系を見直すとともに、回復期リハビリテーション病棟における栄養管理の充実を図る観点から、一部の入院料について要件の設定を行う。

第2 具体的な内容

1.回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系にリハビリテーションの実績指数を組み込む。これに伴い、リハビリテーション充実加算を廃止する。
※ 実績指数とは、回復期リハビリテーション病棟における1日あたりのFIM得点の改善度を、患者の入棟時の状態を踏まえて指数化したもの。

リハビリテーション充実加算については廃止となり、少し入院料の点数があがりました。統合されたということです。 そして、ポイントとなるのは、実績指数が上がるということです。実績指数の算出方法は下記のようになっています。

f:id:isomed:20180215233556j:plain

上記は、既存の資料ですが、算出方法自体は同じです。今回の改定では、この実績指数によっても、入院料が分類されることになります。

回復期リハビリテーション病棟入院料
(新) 1 回復期リハビリテーション病棟入院料1 2,085 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 2,071 点
(新) 2 回復期リハビリテーション病棟入院料2 2,025 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 2,011 点
(新) 3 回復期リハビリテーション病棟入院料3 1,861 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 1,846 点
(新) 4 回復期リハビリテーション病棟入院料4 1,806 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 1,791 点
(新) 5 回復期リハビリテーション病棟入院料5 1,702 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 1,687 点
(新) 6 回復期リハビリテーション病棟入院料6 1,647 点
(生活療養を受ける場合にあっては) 1,632 点

・・・[施設基準]の項は省略。下記の図の方が分かりやすいので。

f:id:isomed:20180215234826j:plain

f:id:isomed:20180215235106j:plain

入院料の分類は、今までの条件に加えて、さらに細分化されるのですが、大まかにいうと、データの提出を行っているかどうかと、実績指数がとれているかどうかで追加分類されることになりました。実績指数は今までは、27だったところが、今回の改定では30と37に一気に引き上げられることになります。そこで差をつけたいということでしょう。あと、看護必要度の基準が消えました。

また、一定水準以上のリハビリ提供を行えており、外来リハを実施している場合は、専従要件が緩和されることになりました。

2.一定程度以上の水準のリハビリテーションの提供や外来リハビリテーション等を実施している保険医療機関については、回復期リハビリテーション病棟入院料におけるリハビリ専門職の病棟専従の要件を緩和する。

[施設基準]

(1) 通則
当該病棟に専従の常勤理学療法士が2名以上、常勤作業療法士が1名以上配置されていること。(回復期リハビリテーション病棟入院料1及び2にあっては専従の常勤理学療法士が3名以上、常勤作業療法士が2名以上、常勤言語聴覚士が1名以上配置されていること。)ただし、以下のア及びイを満たす場合に限り、専従の規定にかかわらず、当該医療機関に入院中の患者に対して退院前の訪問指導並びに当該病棟から退院して3か月以内の患者に対して訪問リハビリテーション指導及び外来におけるリハビリテーションの提供が可能である。
ア リハビリテーション実績指数が 37 以上である。
イ 当該保険医療機関において、前月に、外来患者に対するリハビリテーション又は訪問リハビリテーション指導を実施している。

実際には病棟でのリハビリも十分に忙しいので、同じ専従担当者が外来まで関われるかというと微妙なところもありますが、外来に戻った後における患者の連携も考えると、良い改定かと思います。

さらに、次もポイントとなるところですが、管理栄養士の介入が要件となりました。ただし、今回の改定では専任要件は努力義務となり、評価に関わっていればよいことになりました。

3.回復期リハビリテーション病棟において、患者の栄養状態を踏まえたリハビリテーションやリハビリテーションに応じた栄養管理の推進を図る観点から、一部の入院料について、以下の対応を行う。

(1) 回復期リハビリテーション病棟入院料1について、管理栄養士が、リハビリテーション実施計画等の作成に参画することや、管理栄養士を含む医師、看護師その他医療従事者が計画に基づく栄養状態の定期的な評価や計画の見直しを行うこと等を要件とする。
(2) 回復期リハビリテーション病棟入院料1について、当該病棟に専任の常勤管理栄養士が1名以上配置されていることが望ましいこととする。
[算定要件]
(1) リハビリテーション実施計画又はリハビリテーション総合実施計画の作成に当たっては、管理栄養士も参画し、患者の栄養状態を十分に踏まえた計画を作成すること。なおその際、リハビリテーション実施計画書又はリハビリテーション総合実施計画書における栄養関連項目(※)については、必ず記載すること。
(※) リハビリテーション実施計画書及びリハビリテーション総合実施計画書に、栄養状態等の記入欄を追加。
(2) 管理栄養士を含む医師、看護師その他医療従事者が、入棟時の患者の栄養状態の確認、当該患者の栄養状態の定期的な評価及び計画の見直しを、共同して行うこと。
(3) 栄養障害の状態にある患者、栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者その他の重点的な栄養管理が必要な患者については、栄養状態に関する再評価を週1回以上行うこと。

(3) 回復期リハビリテーション病棟入院料1について、リハビリテーションの実施に併せ、重点的な栄養管理が必要な患者に対する管理栄養士による個別の栄養管理を推進する観点から、入院栄養食事指導料を包括範囲から除外する。

管理栄養士の関与を要件とした代わりに、「入院栄養食事指導料」について、包括範囲から除外されることとなりました。人間は、食べることができなくなると急速に老いると言われています。国として、食べるということを重視しているあらわれかと思います。管理栄養士の項目が実施計画書に必要となりますので、フォーマットが変わることになります。実際のフォーマットに関してはこれから出てくると思いますので、確認して変更しましょう。

 

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

medical-info.hateblo.jp

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

f:id:isomed:20160119001912p:plain