病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

回リハ、療養でもデータ提出が施設基準要件に「Ⅰ-3ー⑬ 診療実績データの提出への評価」平成30年度診療報酬改定

平成30年度診療報酬改定の「個別改定項目について」から、今回は、診療実績データの提出への評価についてみていきたいと思います。

回リハ、療養でもデータ提出が施設基準要件に「Ⅰ-3ー⑬ 診療実績データの提出への評価」平成30年度診療報酬改定

第1 基本的な考え方

入院医療を担う医療機関の機能や役割を適切に分析・評価するため、診療実績データの提出に係る要件を、現行の一般病棟入院基本料及び地域包括ケア病棟入院料以外の他の入院料に拡大するとともに、必要な見直し等を行う。
現行の回復期リハビリテーション病棟入院料や療養病棟入院基本料等を算定する場合は、データ提出を要件とし、算定方法の見直しを行う。
また、現行の回復期リハビリテーション病棟入院料における重症度、医療・看護必要度に係る要件について、合理化の観点も含め整理する。
さらに、一定の質が確保されたデータを提出する医療機関について評価を行う。 

回復期リハビリテーション病棟や療養病棟でも、データ提出を要件としてきました。国としてはデータを集め分析を進めたいという思惑があることですので、仕方ないかと思っています。一方で看護必要度の要件を整理の名目で消しました。もともと低い要件でしたし、回復期としては合わない要件でしたので、消えて多少なりとも面倒が減って良かったのではないでしょうか。

第2 具体的な内容

1.病棟の施設基準に係るデータ提出加算の取扱いについて以下のように見直す。
(1) 現行の回復期リハビリテーション病棟入院料1、2、回復期リハビリテーション病棟入院料3(200 床未満を除く。)、療養病棟入院基本料(200 床未満を除く。)及び10 対1一般病棟について、入院料の算定要件にデータ提出を追加する。
(2) 対象病棟の拡大を踏まえ、主として急性期入院医療の評価のみに使用する項目の提出は任意とする一方で、回復期リハビリテーションや長期療養の評価に資する項目の提出を求める。また、回復期リハビリテーション病棟入院料の要件について、重複を整理する観点から合理化する。
(3) 一般病床から療養病床等にデータ提出の対象が広がることを踏まえ、データ提出加算の要件について、一般病床の病床数ではなく、許可病床の病床数となるよう見直す。

f:id:isomed:20180216231450j:plain

[経過措置]

平成30 年3月31 日において、一般病棟入院基本料(10 対1)、療養病棟入院基本料、特定機能病院入院基本料(一般病棟10 対1)、専門病院入院基本料(10 対1)及び回復期リハビリテーション病棟入院基本料に係る届出を行っている保険医療機関においては、平成31 年3月31 日までの間(許可病床50 床未満又は1病棟のみを有する保険医療機関においては、平成32 年3月31 日までの間)に限り、当該施設基準を満たしているものとみなす。

現状でもデータ提出が要件である「急性期一般入院料1~3(現7:1)」に加え、「回復期リハビリテーション病棟入院料1、2、3、4」、「急性期一般入院料4~7、特定機能病院入院基本料(一般病棟10 対1)、専門病院入院基本料(10 対1)」でも要件とされた上に、「療養病棟入院料1、2、回復期リハビリテーション病棟入院料5、6」についても、許可病床数が200以上については、施設基準の要件とされました。

また、今回の改定でも、いろいろな点で経過措置があります。データ提出についても経過措置がつきました。1年間なので短いとは思いますが、まあその間に何とか対応を考えた方が良いでしょう。注意がこちらでも必要なのが「許可病床数」であることです。病床数ではなく許可病床数となったことで、対象となる病院が一気に広がったと思います。

2.提出するデータ及び診療報酬明細書に記載される傷病名について、未コード化傷病名の割合が 10%未満の医療機関については、以下のように評価を見直す。

f:id:isomed:20180216235252j:plain

[経過措置]
データ提出加算の1のロ又は2のロの規定については、平成30 年3月31 日においてこれらの規定に基づく届出を行っている保険医療機関(許可病床数が200 床以上の病院に限る。)については、平成31 年3月31 日までの間に限り、なお従前の通りとする。

 データ提出加算の点数が上がったことに加えて、「提出データ評価加算」として、
未コード化傷病名の使用割合が10%未満の場合に20点がつくことになりました。ただし、許可病床数なことに注意が必要です。ぎりぎり200床で、別な病床を持っていた場合は、今までと同じ点数となるためには、未コード化傷病名の使用割合が10%未満の要件も必要となる、ある意味では逆転現象的なこともあるかもしれませんね。

 

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

medical-info.hateblo.jp

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

f:id:isomed:20160119001912p:plain