病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2018。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

褥瘡の危険因子評価にスキン-テア、療養ではアウトカム評価も導入等変更が「Ⅰ-3ー⑰ 入院中の患者に対する褥瘡対策」診療報酬改定2018

中医協発表の平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」から、今回は、入院中の患者に対する褥瘡対策についてみていきたいと思います。

褥瘡の危険因子評価にスキン-テア、療養ではアウトカム評価も導入等変更が「Ⅰ-3ー⑰ 入院中の患者に対する褥瘡対策」診療報酬改定2018

第1 基本的な考え方

入院患者に対する褥瘡対策を推進するため、褥瘡のハイリスク患者に関する危険因子の追加や褥瘡に係る評価の算定要件等を見直す。

褥瘡対策推進のために、いくつかの見直しが、平成30年度診療報酬改定で入ってきました。具体的な内容としては、

第2 具体的な内容

1.入院中の新たな褥瘡発生を予防するため、入院時に行う褥瘡に関する危険因子の評価に、「スキン-テア」を加える。

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 具体的な内容として、まず、「スキン-テア(皮膚裂傷)」が評価項目に入ってきました。スキン-テアは褥瘡とは違いますが、高齢者に発生しやすく、保有・既往のある方は褥瘡のリスクも高いということからでしょう。

2.褥瘡ハイリスク患者ケア加算の対象患者に、「皮膚に密着させる医療関連機器の長期間持続的な使用が必要であるもの」を追加する。
・・・表は省略

褥瘡ハイリスク患者ケア加算の対象者に「皮膚に密着させる医療関連機器の長期間持続的な使用が必要であるもの」が入りました。実際に、医療機器を長時間装着していることで、その部分の皮膚はかなりダメージを受けるので管理が大変なのです。当院でも委員会でちょうどその話題が出ているところでした。

3.ADL維持向上等体制加算のアウトカム指標である院内褥瘡発生率の基準を見直す。

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ADL維持向上等体制加算の院内発生の褥瘡患者の割合が、少しだけ緩和されました。高齢者が増えている影響を考慮してでしょうか。ただし、当該病棟の入院患者のうち、院内発生の入院患者が2人以下という文言も追加されているため、大きな病棟を持っている場合は注意ください。

療養病床をお持ちの場合は、次の項目が特に注目ポイントでしょうか、

4.療養病床における褥瘡に関する評価を、入院時から統一した指標で継続的に評価し、褥瘡評価実施加算にアウトカム評価を導入するとともに、名称を変更する。

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褥瘡評価実施加算にアウトカム評価が導入されました。日本褥瘡学会のつくった褥瘡評価アセスメントツールである、DESIGN®の改良版であるDESIGN-R®が、アウトカム評価として、診療報酬に組み込まれてきました。今ま出とは違い、評価により点数が下がることとなりますので、注意が必要です。ただ、直近3カ月連続して前月の合計点に比べて上回っていて初めて今までと同じ点数というのは、少々厳しい気もしますね。

 

目次:平成30年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2018 - 病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

medical-info.hateblo.jp

参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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