病院看護医療情報Topicsまとめ(Health and Medical Information)

病院・看護・医療に関する話題の情報トピックスをまとめている備忘録です。旬の話題は診療報酬改定2020。掲載している情報は、必ずご自身で内容をご確認ください。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、私は責任を負いかねます。

2020年度診療報酬改定のDPC機能評価係数Ⅰが公表されました

※2020年3月24日更新

令和2年度診療報酬改定におけるDPC/PDPSの機能評価係数Ⅰが、2020年3月23日に公表されました。

2020年度診療報酬改定のDPC機能評価係数Ⅰが公表されました

こちらは中小規模病院向けのまとめなので、おそらくDPC標準病院群に分類されている病院ばかりでしょうから、そこに関係する「別表第六」の部分のみを転載いたします。他の群に分類されている場合は、厚労省のページにてご確認ください。

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機能評価係数Ⅰは以上になります。

昨年10月の係数と比較して、上がっている項目もあれば下がっている項目もあります。

皆さんのところにも先日、機能評価係数Ⅱと基礎係数(および激変緩和係数)については届けられていたことと思います。また3月23日の公表にて機能評価係数Ⅰについてもはっきりしました。また届いてないよという皆さんは、下記の厚労省のページの「厚生労働大臣が指定する病院の病棟並びに厚生労働大臣が定める病院、基礎係数、機能評価係数Ⅰ、機能評価係数Ⅱ及び激変緩和係数の一部を改正する件(告示)」の部分からリンクが張られているエクセルファイルにて、全病院公開されていますので、確認が可能です。ぜひ皆さんシミュレーションを実施して、DPC点数の変化をご確認してみてください。

 

参考:厚生労働省「令和2年度診療報酬改定について」

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目次:令和2年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2020

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診療報酬改定2020「重症度、医療・看護必要度の見直しは内科系の病院に非常に厳しい」%の上昇と、B14又はB15に該当 する患者・・・の削除

※2020年3月14日更新
※令和2年度診療報酬改定(2020年度)の個別改定項目について解説しています。

今回の改定で一般急性期病院の皆さんが一番気になっているところは、やはり重症度・看護必要度がどう変わるかではないでしょうか。今回はその変化についてまとめておきたいと思います。

【Ⅲ-1 医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価 -③】③ 重症度、医療・看護必要度の評価項目及び判定基準の見直し

重症度、医療・看護必要度については、今回の改定でも判定基準の再考がなされました。かなり影響の大きな変化となっています。

厚生労働省の提示資料では、下記のように新基準での判定の方が数パーセント下がる傾向にあります。かなり多くの病院で、急性期一般1の施設基準の維持が厳しくなることが想定されます。

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さらに、判定基準となる割合を上げることが決まっています。

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本当に厳しい内容となっています。前回の改定では、急性期一般1からの離脱がほんの数パーセントだったので、今回はより厳しくしたというところでしょうか。ひょっとしたら数割転落する可能性があるかもしれません。踏みとどまれるでしょうか。皆さんの病院でも急ぎシミュレーションが必要でしょう。

個別改定項目の内容を詳しく見て行ってみることにしましょう。

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第1 基本的な考え方

急性期の入院医療の必要性に応じた適切な評価を行う観点から、一般病棟用の重症度、医療・看護必要度について、必要度の判定に係る項目や判定基準等の要件を見直す。

 

第2 具体的な内容

一般病棟用の重症度、医療・看護必要度について、判定に係る項目や判定基準を以下のように見直す。

1.重症度、医療・看護必要度のA項目について、以下のように見直す。

(1)重症度、医療・看護必要度Ⅰの「救急搬送後の入院」について、評価期間を入院後5日間に見直す。また、重症度、医療・看護必要度Ⅱにおいて、入院日に救急医療管理加算1若しくは2又は夜間休日救急搬送医学管理料を算定する患者を、入院後5日間評価の対象とする。

(2)専門的な治療・処置のうち「免疫抑制剤の管理」について、注射剤に限り評価の対象とする。

A項目について「救急搬送後の入院」の日数が大幅に変わります。今まで2日間だったものが5日間に変更となります。また必要度Ⅱについても、入院日に救急医療管理加算Ⅰもしくは2、または、夜間休日救急搬送医学管理料を算定する患者については5日間評価の対象となるようになります。救急を頑張っているところを評価するということです。一方で、「免疫抑制剤の管理」については注射剤の管理のみに限定されます。

 

2.重症度、医療・看護必要度のC項目について、評価期間を見直す。また、対象となる検査及び手術について、入院で実施される割合が9割以上のものを追加するとともに、入院で実施される割合が9割未満のものを除外する。

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C項目の手術関連については、全般に日数を増やしてきました。別に定める検査、手術が具体的になんであるかは、レセプト電算処理システムコードで規定するとあり、具体的になんであるのかはまた別に規定されます。

ただしその一部については、概要解説の資料に、

  • 別に定める検査:
    経皮的針生検法、EUS-FNA、縦隔鏡、腹腔鏡、胸腔鏡、関節鏡、心カテ(右心・左心)
  • 別に定める手術:
    眼窩内異物除去術、鼓室形成術、上・下顎骨形成術、甲状腺悪性腫瘍手術、乳腺悪性腫瘍手術、観血的関節固定術 等

との記載があります。

 

3.重症度、医療・看護必要度のA項目(専門的な治療・処置のうち薬剤を使用するものに限る。)及びC項目について、重症度、医療・看護必要度Ⅰにおいても、レセプト電算処理システム用コードを用いた評価とする。

4.重症度、医療・看護必要度の基準について、「B14又はB15に該当する患者であって、A得点が1点以上かつB得点が3点以上」の基準を削除する。

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評価基準となる項目が変更になっています。手術や救急医療に関しては、必要度の該当日数を増やしてきました。その一方で、前回の改定で入ったばかりの「「B14」又は「B15」に該当する患者であって、A得点が1点以上かつB得点が3点以上」の項目が消えました。この項目が消えたことは特に内科系の病院にとって影響が大きいと思います。

また、重症度、医療・看護必要度Ⅰにおいても、A項目(専門的な治療・処置のうち薬剤を使用するものに限る。)及びC項目については、レセプト電算コードを用いた評価となることが決まりました。強制的に看護必要度Ⅱを用いた評価に移行させるための措置といえるでしょう。前回改定にて、急性期一般1の病院で必要度Ⅰから必要度Ⅱに移ったのは2割程度だったようですが、今回の改定を機に移る施設も多いかもしれません。

またこの項目ではないので別に(Ⅲー1-⑤:2020年度診療報酬改定によって重症度、医療・看護必要度の測定に係る看護師負担は多少軽減になるか?)述べますが、許可病床数が400以上の病院については、必要度Ⅱが必須となりました。

一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の判定基準のパーセンテージについては、下記のリンク先で解説します。

2020年入院料の基準となる重症度、医療・看護必要度はより厳しくなります(令和2年度診療報酬改定個別改定項目Ⅲ-1-④)

 

重症度、医療・看護必要度の変更シミュレーション

さて、シミュレーションですが、変更になった部分のうち「別に定める検査、手術」の項目については、現在のところまだはっきりと発表されてはいないので、それ以外の部分の影響を調べるのが良いでしょう。

影響の大きいだろうポイントは、手術や救急で必要度の該当となる期間(日数)の変更と、「「B14」又は「B15」に該当する患者であって、A得点が1点以上かつB得点が3点以上」の項目の削除でしょう。「免疫抑制剤の管理」の変更については、件数が少ない場合は無視してよいでしょう。各患者の日々日々のデータを抽出して、置き換えて対応しましょう。

あるいは、上記であげた厚生労働省の基準変更前後の資料を提示して、ざっくりと3%引いた必要度推移を描いて、議論するでもよいかもしれません。

今回の診療報酬改定で変更された項目でシミュレーションしてみたところ、重症度・看護必要度ⅠとⅡの差がかなり縮まりました。当院みたいな急性期病院では、入院日に救急医療管理加算Ⅰもしくは2、または、夜間休日救急搬送医学管理料を算定する患者について5日間A8の評価の対象となるところが大きいです。また、どうやらぎりぎり残れそうです。

皆さんもシミュレーションをしてみて、経過措置期間の間に対象患者の数が基準を確実に満たすよう、今のうちから考え取り組んでいくことにしましょう。

 

目次:令和2年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2020

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参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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2020年診療報酬改定で、胸腹部の超音波検査を実施した際に診療報酬明細書の摘要欄に具体的な臓器又は領域を記載が要件に

※2020年3月14日更新
※令和2年度診療報酬改定(2020年度)の個別改定項目について解説しています。

胸腹部の超音波検査を実施した際に、 診療報酬明細書の摘要欄に具体的な臓器又は領域を記載することとなりました。面倒な作業が少し増えました。

【Ⅳ-7 医薬品、医療機器、検査等の適正な評価 -③】③ 超音波検査(胸腹部)の評価の見直し

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第1 基本的な考え方

超音波検査のうち胸腹部の断層撮影法について、対象となる臓器や領域により検査の内容が異なることを踏まえ、その実態を把握するため要件を見直す。

 

第2 具体的な内容

超音波検査のうち胸腹部等の断層撮影法を算定する際、検査を実施した臓器や領域について、診療報酬明細書の摘要欄に記載を求める。

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この改定内容に関してはやるしかないので、とくに考えることもありません。やるしかないので。検査科関連の改定ではありますが、診療報酬明細書(レセプト)に関する改定なので、主には医事課やシステム担当の作業が必要ですね。

 

目次:令和2年度診療報酬改定「個別改定項目について」中小規模病院向けまとめ2020

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参考・引用:中央社会保険医療協議会 (中央社会保険医療協議会総会) |厚生労働省

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